とり  ショー

 いったい、磯野波平といったたんなる日本名前のあとに「ショー」をつなげただけでいっぺんになさけなく気はずかしいフンイキになってしまうのはなぜなんだろう。

  磯野波平ショー

 なさけない。おもうに、ショーをつけてもヘンにならない名前というのは、ショーに対抗できるだけのパワーをもったむちゃな芸名だけだ。たとえば、ぴんから兄弟ショー。ほらね、だいじょうぶ。てんぷくトリオショー。オーケーオーケー。殿様キングスショーとか東京ロマンチカショーにいたっては、あまりにはまりすぎててこわいくらいだ。
 さて、ここで勇気をだして、おれの場合をためしてしまうと、

  くりたまさおショー

 ‥‥。あまりのなさけなさに涙がにじんできた。なんというか、四方八方にむかって土下座してあやまらずにはいられないような気ぶんがする。このはずかしさをゼヒきみにもわけてあげよう。

  ○○○○ショー

○○○○にじぶんの名前をあてはめてみてください。はずかしいでしょう? いっそ、しりあいの名前にもショーをくっつけて、ここでひそかにわらいたおしておくのもいいかもしれない。
 ところで、ふとおもいついたんだけど、シオコと発音する名前の女の子だって世の中にはいるはずである。志緒子さんとかね。彼女の場合はもっとせつないことになってしまうんじゃないだろうか。ようするに、

  ○○志緒子ショー

これじゃ料理教室だ。
「さてここでお肉に塩コショウをいたしまして‥‥」
 彼女の姓が佐藤だったりするともう完璧。

●余談---そう、わたしいま、すごくヒマです。

[01,11,1999]