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まずはじめに聖地「ビッグマ〜チ藤代店」に感謝をささげたい。先月初旬のあの、レジェンダでのバカ勝ちがなければ、このページは存在しない。ビッグマ〜チ藤代店とはパチンコ店であり、レジェンダとはスロットマシンの機種の名である。このくにのスロットマシンのあそびかたをしらないひとのために、すこしそのあらましを説明しよう。なあに、話はかんたんだ。
1.投入口に三枚、コインを投入する。
2.それからスタートレバーをたたく。するとリールが回転をはじめる。
3.てきとうにストップボタンをみっつ、おす。
いじょうである。この三つの手順をくりかえせばいい。するとフシギなことに、スロットマシンのしたにコインの受け皿があるのだが、しばらくするとここにコインがたまっている。はいりきらないほどたまっている。てんこ盛りとなっている。フシギではあるが、そのまま放置するとマシントラブルのもととなるので、そういう場合はコインをべつな容器にうつしかえて、また1.にもどってあそべばよい。こうして数時間もして、遊戯をおえ家にかえるだんになって、さらにフシギなことに気がつく。なんと、ポケットのお金がふえているではないかっ。これを奇跡とよばずになにをそうよぶ? 「ビッグマ〜チ藤代店」が聖地とたたえられる、これがそのゆえんである。こんな話をトウトウとしでかしているおれがひとから「バカ」とよばれる、これがそのゆえんでもある。ともかく。そういうわけでおれは先月の初旬、かの地にてポケットのお金をふやしたのだが、いつもよりすこし多めにふやしてしまった。そうなるとにんげん、スケベごころというモノがはたらく。おれもまた、はたらいた。「このカネ、なにかモノで残したほうがいいなあ」と。パチスロで勝ったカネというのは、ドピュっとつかってアトカタものこらないものであるというのを、経験上、しっていたからだ。「このカネ、なにかモノで残そう」そうおもいたったおれは、つくばのパソコン屋へむかった。そうして手にいれたのが、このパソコンである。このアイマックである。このキーボードをいまおれはパタパタとたたき、そうしてこの文章はつづられている。このホームページはつくられる。さあ、いまこそ感謝をささげよう皆の衆。かの聖地「ビッグマ〜チ藤代店」に。これがこのページの、天地のはじまりの物語である。
さて。そのようにめでたくパソコンを購入し、ピ〜〜〜ギョロロロとインターネットに接続をしたおれ、すべては順風満帆にみえたのだが、ところが、そうそうモノゴトはうまくはこばない。パソコン通信なんて、もうなん年ぶりだったろう? おれはすっかりわすれていたのだ、あの存在を。パソコン通信の画面のうえにのみあらわれる、あの呪いの存在を。新品のパソコンを手にいれ、脳天気にインタ〜ネットに接続を開始したおれは、とたんに冷水を背筋にぶっかけられることになる。そう。アレはまだいたのだ。いるどころか、着実に増殖していたのだ、(^^)は。
おれにはわからない。まっくらな部屋のまんなかでひとりきり、おれはさけびつづけている。おれにはわからない、おれにはわからないのだ。十年まえ、通信をはじめたとき、まっさきに疑問にかんじたのが(^^)だった。通信をはじめるまで、おれは(^^)なんてものは、みたこともきいたこともなかった。だから、さいしょに(^^)をみたとき、おれははなはだ困惑した。(^^)というのは、これはいったい、なんのことなんだ、と。ところが、おおくのひとが、ごくふつうに(^^)をつかっている。ということは(^^)というのは、これは有名なものにちがいない。だが、おれには、けんとうもつかないのだ。そうしておれの苦悩がはじまった。その苦悩は、それから十年がすぎたいまもつづいている。
いったい(^^)というのは、なんなんだろう。岩波の辞書をひいてみてものっていない。広辞苑にものっていない。だいたい、辞書をひこうにも、よみかたからしてすでに、おれにはわからない。わからないとなると、ますますしりたくなる。気なってしかたがない。そんなおれをあざわらうように、いたるところに(^^)があらわれる。大量にあらわれる。大量にあらわれて、ぜんぶがおれをみつめている。いつのころからか、おれは(^^)をみるたびに、ビクっとしてしまうじぶんに気がついた。そのえたいのしれない姿に、恐怖心すら感じているじぶんに気がついた。そうなるともういけない。なにしろ、いつどこで(^^)にでくわすか、しれたものじゃないからだ。おまけに(^^)は、おれが油断をしているときにかぎってなんのマエブレもなくあらわれる。やがておれは、通信をするとき、つねに(^^)にたいする心構えをするようになった。それは、なんていうか、あたまのうえでつねに(^^)がふたつみっつ、飛び交っているような気ぶんである。
しかも。(^^)だけならまだしも、ちょっとみぬまにやつらは、仲間をふやしていたのだ。(^^;)だの(;;)だの(-_-)だのv(^^)vだの、枚挙にイトマがないとはこのことで、その繁殖能力のすさまじさときたら、ゴキブリさえハダシで逃げ出すほどだ。その珍種も、半角ならまだしも、全角文字でv(^^)vだのとやられたひには、おれはもう画面のまえで卒倒寸前である。
たぶん、おそらくたぶん、いつの日かおれは、だれかからのメールでそれをやられる日がくるだろう。それも、油断しきっているときに。ある日、油断しきったおれに、だれかからのメールがとどく。内容をのぞいてみると
「いやあ、それにしてもぽいうさんって・・・(^^)」
こんな一行をまのあたりにして、それでもおれは通信をつづけることができるだろうか。いまのおれには自信がない。どうか、だれか、こんなおれをたすけてください。
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