じぁこれがさいごの話。


とり  フミコ

→いやあ、安心したよおあたしも。まるで勉強なんてしてないみたいだったけど、おまえをいれてくれる学校があるなんてねえ。ほんとうに安心したよ。これで大学でしっかり勉強して、立派なとこにお勤めしてくれれば、もういうことなしだね。
→え、もういっちぁうの? 今夜はもう遅いから寝てけばいいのに。‥‥そう、じぁいっといで。からだにはくれぐれも気をつけるんだよ。まいにちきちんと食事するんだよ。おかねが足りなくなったらすぐに連絡するんだよ。忘れ物はないかい。ちぁんともう一度たしかめてごらん。おまえはそそっかしいから、いつも肝心なのをわすれるから。
→あ、そうそう、おもいだした。そういえばさっき、沖山くんから電話があったんだっけ。くりたくんはいますかあって。でかけてますよってこたえたら、そのままプツンときれちぁった。なんだかずいぶんあわててるみたいだったけど。ヘンな子だね、あの子。あの子はどこの学校にいくの? え、そうなの。また浪人なの。タイヘンだねえ。

[07,06,2000]