■自己紹介っぽいもの


自己紹介すか。はあ。いや、自己紹介といったって、これといってとくにないんだけどもね。だいたい、ふだんこのホームピエージにおいてぐだぐだぐだぐだとヤクタイもないことをかきつらねてアップロ〜ドしとるではないですか、これをみればおおむねどんなひととなりかわかるじゃないですか。とかいいながら、しかし、なんといってもバカホームページなので、そうそうシミジミとよんどるひとばかりだとはかぎらなくて、ナナメよみしたりだとか、よみとばしたりだとか、そういう不貞のヤカラのほうが多いんじゃないかというか、そういうブレイ者が大半をしめるんじゃないかという気もたいへんいたしますので、この際ハッキリと自己紹介をしときましょう。よろしいですか? もうしあげておきますが(ここからきわめて重要)、ひとことでいいまして、わたくし、ひじょうに「いいひと」です。それはもういいひとです。ウチの三軒となりのツカモトさんのだんなさんはたいへんいいひとで、ウチのバカネコがツカモトさんちの新車のBMWのエンジンルームに、どっからどうはいったものか忍びこみまして、そこでクソをひったうえに脱出できなくなって、びゃーびゃー鳴いとるのを発見して救出してくれたうえになんの文句もいわず、にこにこしてネコをかえしてくれて、クソまみれのネコを抱きながら「いやあ良かった良かった」「しらずにエンジンかけたらタイヘンでした」といってくれたとき、ほんっとにこのひとはなんていいひとなんだ、オレだったら逆上してわざとエンジンぶっかけてバカネコもろともレッドゾーンにぶちこんで折檻しとるにちがいない、と、ええと、そもそもこの文の主語がどこにあったのかわすれましたが、ともかくそれくらいいいひとのツカモトさんがウチの三軒隣にいるわけです。いちおうあのひとは「ご町内で二番目くらいにいいひと」の評判をとってるんですが、そのツカモトさんもしょせんわたしのいいひとさのアシモトにもおよびません。するとわたしはいったい町内でなん番目くらいにいいひとなのかはあとで指を折ってよく勘定するとして、ともかくわたしはそれくらいいいひとなわけです。ところが、わたしがこんっなにいいひとだというのに、いまだにまったく世間にその評判が浸透していないようにみえるというのは、これはどうしたわけなんですか。それどころか「あのしょうもないひと」だとか「あまりかかわらないほうがいいよ」だとか、あまつさえ「悪人」とはっきりとよばわるものまでいて、ちいさなムネを痛めている毎日です。いぜんわたしは6号国道上においてクルマにのっておったらばオカマをほられまして、ムチウチで生死の境をさまよったのですが、やっとのおもいで生還してくだんの事故現場をとおりかかったおりにふと道バタをみやると、花がそえられていたことがありました。ええ、もうそりゃきれいな花でした。いったいこういうたちの悪いイヤガラセをするのはだれか、つきとめようとしてもあまりにココロアタリのある人物がおおすぎて特定できません。わたしはそういう境遇にあります。そういう、浮き世の冷たい寒風に吹きさらされて生活しています。いったいわたしのなにが、どこがいけないというんですか。だいたい神様、あなたはひどいです。そりゃたしかに中学3年生のとき4時間めの授業中にともだちと三人でこっそりと教室をぬけだして1年1組の給食の40人ぶんのプリンを全部平らげたのはわたしです。さらにそれから給食の時間になってしゃあしゃあとじぶんのぶんのプリンもたべて、そのあと下痢してのたうちまわったのもわたしです。でも、天地神明に誓っていいますが、あのときわたしの胃袋には飢饉でくるしむ飢えた子供たちが40人もいたんです。かれらのためにそれを食べたんです。わたしは、わたし自身のためにはプリンを一口もたべませんでした。いったいどうしてわたしのこのこころの清い行いをだれ一人として理解してくれないですか。そりゃたしかに、わたしはともだちのガールフレンドに手をだしたりしたこともたしょうはあります。とりあえずなんでもかまわないから口説いたりしてたこともあります。でも、あのときわたしのチンポコには、飢饉にくるしむ40人の子供たちが‥‥しつこい? ああそう。とにかくですね、いったいこれのどこが自己紹介なんだかわかりませんが、わたしはいいひとなんです。「ぽいう=いいひと」の図式をみなさん、よ〜く無意識下にたたっこんどいてください。そうしてくれぐれも「信用できん」だの「ずるがしこい」だの「ハラ黒い」だの、そういうマイナスイメージをわたしに対してもちいないように。わ〜りましたね。ぽいう。


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